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注目記事 (2003/8/25)

Opinions:
 
人民元切り上げは中国自身にプラス」 関 志雄 (経済産業研究所上席研究員)
  
関氏は、世界的デフレの元凶となる懸念があるとして、先進各国で高まりつつある人民元の切り上げについて、日本にとってはマイナスの影響が大きいと指摘する。切り上げはむしろ中国にとっては外資の効率的運用と国内の過剰流動性制御、そして貿易摩擦回避のために好ましい政策であるが、日本にとっては中国経済減速による対中輸出の減少という「所得効果」と、中国からの輸入品価格の上昇という「価格効果」を通じて、全体としては日本経済にマイナスの影響があろう、と関氏は指摘する。
英語の原文: "A Stronger Yuan Should Benefit not Japan but China Itself"
http://www.glocom.org/opinions/essays/20030825_kwan_stronger/
 詳しい記事
 
Debates:
 
「北朝鮮の核に対する米中の対応」 内田健三 (東海大学教授)
  
内田氏は、6ヶ国会談について、実際には北朝鮮とその脅威に直接さらされる日本、韓国という3ヶ国に対して、核保有大国である米国、ロシア、中国の3ヶ国の問題意識は多少異なることを指摘する。そして北朝鮮の核問題に焦点を当てた場合に、中国はこれまで北朝鮮に対して比較的寛容な態度を取ってきた一方で、核の問題については米国と同様にかなり危機意識を持ってきたと同時に、米国とは9/11以来テロ問題では共同歩調を取っているので、その点では北朝鮮に対して強硬な態度を取る米国をうまく説得して、北朝鮮が受け入れ可能な解決策を提示できる可能性があるかもしれないと述べている。
英語の原文: "North Korean Nuclear Arms: China, U.S. Now Share a Sense of Crisis"
http://www.glocom.org/debates/20030825_uchida_north/
 
Media Reviews:
 
「2大政党制の誕生か」 ジョン・デボア (GLOCOMリサーチ・アソシエイツ)
  
ジョン・デボア氏は、民主党と自由党が合併して一大野党を形成する動きに注目し、その扱いについて日本の主要新聞の取り扱いを比較する。いずれにしても、この合併の動きは日本の政界に新しい息吹を吹き込み、年内にあるかもしれない総選挙での投票率を上げることが期待される。ただし、このような政界の動きが、官僚と派閥と大企業の利益主導の日本の政治を根本から変えるかどうかについては疑問があり、もし万一民主党が政権をとった場合には、公約どおり政治を根本から変革するかどうか注意深く見る必要があるとデボア氏は指摘する。
英語の原文: "The Birth of a Two-Party System?"
http://www.glocom.org/media_reviews/w_review/
20030825_weekly_review107/
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