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注目記事 (2003/11/13)

Opinions:
 
年金は負担に見合う給付を
跡田直澄 (慶應義塾大学教授)
  
跡田氏は、年金改革に際して、負担に見合う給付の仕組みの再構築が不可欠であると指摘する。保険料の上昇自体は抑制できても、保険で賄えない分を税金から補填するのでは、国民負担率全体は上昇し経済活力を維持できないため、やはり給付の見直しを行わざるを得ない。しかし一律の給付削減では、低水準層の生活が困難になってしまう。したがって、真に援助が必要な人々に配慮しつつ、保険と税金により現実的に可能な負担に見合う給付水準を検討しなければならない、と跡田氏は主張する。
英語の原文: "Pension Benefits Must Balance with Realistic Level of Contributions"
http://www.glocom.org/opinions/essays/20031113_atoda_pension/
 詳しい記事
 
Debates:
 
「日本とアジアの関係は英国と欧州の関係と同じか?」
ラメッシュ・サクール (国連大学上級副学長)、猪口孝 (東京大学教授)
  
サクール氏と猪口氏は、日本とアジアの関係を英国と欧州との関係と比べる議論を概観した後に、結論として、日本と英国はそれぞれアジアや欧州と自分達を同一視するよりも、むしろ米国との同盟関係を重視する立場を取った点では似ているが、日本とアジアの将来を考えた場合には、日本と英国の違いに焦点を当てたほうが、理解が深まると指摘する。特に日本はアジアにおいて圧倒的な経済力を持っており、アジア諸国に多額の援助を与えている点で、英国の欧州に対する関係とは異なっている。したがって、アジアの統合があるとすれば日本が中心にならざるをえず、また経済力の違いが日本とアジア諸国との間の自由貿易協定への交渉を難しくしていると述べている。
英語の原文: "Is Japan to mainland Asia what Britain is to Europe?"
http://www.glocom.org/debates/20031113_thakur_inoguchi/
 
 
「二大政党時代が遂に到来した日本」 ショーン・カーティン (GLOCOMフェロー)
  
カーティン氏は、今回の衆議院選挙の結果について論評し、自民党が事前に有利であるとのマスコミ報道にもかかわらず伸び悩んだ点、および民主党が大躍進した点に言及。この結果は国民の間での人気だけが頼りだった小泉首相の求心力を自民党内で弱めるとともに、勢いづいた野党からの攻撃にもさらされるので、今後の政局運営が難しくなり、改革が遅れる可能性が高まったと論評している。
英語の原文: "Two-Party System Finally Emerges in Japan"
http://www.glocom.org/debates/20031110_curtin_two/
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