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注目記事 (2003/7/17)

Opinions:
 
アジア債券育成を新しい発想で」 伊藤隆敏 (東京大学教授)
  
伊藤氏は、設立に向けて準備が行われている「アジアボンド基金」構想について、今のままでは、アジア通貨危機の再発を防ぐ仕組みになっていない、と指摘する。最も大きな問題は、投資対象がドル建て債に限られていることある。更に市場の活性化に寄与するためにも、各国独自通貨建ての国債を購入し、保有比率に応じたバスケット通貨建ての発行を行う「アジアボンド発行・保証会社」を創設するよう、伊藤氏は提案する。
英語の原文: "New Ideas Needed to Foster Asian Bond Market"
http://www.glocom.org/opinions/essays/20030717_ito_new/
 詳しい記事
 
Debates:
 
「戦闘参加に値するか」 グレゴリー・クラーク (多摩大学名誉学長)
  
クラーク氏は、日本政府がイラクに自衛隊派遣を決めたことに対して、これはほんの数年前には誰にも考えられなかったことであるが、今回の派遣先であるイラクはベトナム戦争に匹敵するほど残虐行為が行われ、道義的に疑問があり、結局敗退を余儀なくされるような地域であるという。それでも小泉政権は日本の「平和ボケ」を直すために血を流すことをいとわないようであるが、むしろ今回の派遣に失敗して敗退すれば、それこそが日本で徐々に失われつつある「平和ボケ」の状態に戻る上で必要なショックなのではないか、とクラーク氏は主張する。
英語の原文: "Shabby Cause to Shed Blood"
http://www.glocom.org/debates/20030716_clark_shabby/
 
 
「小泉首相再選への追い風となる戦争」
ショーン・カーティン (グローコム・フェロー)
  
カーティン氏は、今回のイラク戦争の結果として人気回復が著しい小泉首相を、最近人気の凋落が著しいイギリスのブレア首相と比べて、いかに小泉首相が北朝鮮問題などをうまく使って日本に他の選択がないということを国民に信じさせて支持をとりつけたか、それによって今秋の総裁選での再選を確実なものにしたかを説明する。イラク戦争で同じように米国を支持した日英の首相がその後まったく対照的な立場に追い込まれたことの皮肉さを、カーティン氏は有名なディッキンズの言葉「最善の時でもあり最悪の時でもある」を引用し、前者は小泉首相のためにあり、後者はブレア首相のためにあるようなものであると述べている。
英語の原文: "Winds of War Propel Koizumi towards Electoral Victory"
http://www.glocom.org/debates/20030716_curtin_winds/
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