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注目記事 (2004/3/22)

Opinions:
 
日本の潜在成長力は過小評価されている
 土志田征一 (専修大学教授)
  
土志田氏は、日本の潜在成長力は、一般に信じられているより高いのではないかと指摘する。供給面からの成長力分析に使われる「成長会計」の手法は、過去の成長実績をベースに分析を行う、即ち日本の場合は不況期のデータを基礎にしており、推計が過小となる可能性がある。にもかかわらずこうして出された予測を元に、これまでは効率化による生産性向上こそ日本経済の最重要課題と位置づけられてきた。しかし見方を変えれば、供給面では潜在的に効率化は進み、生産性は高まっている。従って、むしろ需要創出が最大の政策対象にならなければならない、と土志田氏は主張する。
英語の原文: "Underestimated Growth Potential of Japan"
http://www.glocom.org/opinions/essays/
20040322_toshida_underestimated/
 詳しい記事
 
Debates:
 
「世界中に衝撃を与えるスペインの選挙結果」 
ショーン・カーティン (GLOCOMフェロー)
  
カーティン氏は、先日起こったスペインでの列車爆破テロについて、それがその後の選挙結果を左右することで、ヨーロッパ全体の対イラク支援に対する力関係を大きく変え、特にイギリスでは、今回の件が起こったことで、テロに狙われる危険が強く意識され、来年の総選挙までブレア政権が持たないかもしれないと述べている。それに対して、日本においてはスペインでのテロはあまり重要視されておらず、同様のテロが日本で起こるとは思われていない。ある意味ではテロと戦うためにイラクに自衛隊派遣を決定した小泉首相に、その根拠を与えることで有利に働くと考える人もいるとカーティン氏は述べている。
英語の原文: "Spanish Election Result sends Shockwaves around the World"
http://www.glocom.org/debates/20040318_curtin_spanish/
 
Special Topics:
 
「スペインの選挙民が日本へ重要な問題提起」
ジョン・デボア   (GLOCOMリサーチ・アソシエイト、スタンフォード大学ジャパン・フェロー)
  
デボア氏は、スペインでの列車爆破テロの結果、政権交代が起こり、イラクから撤兵する動きになっていることに対して、米国の目からみるとそれはテロに屈したことになるかもしれないが、米国とは違ったテロ対策のやり方を模索する動きとみなすべきと述べている。それは現在、イラクへの自衛隊派遣を遂行している日本にとっても重要な問題を提起しているとデボア氏は主張する。
英語の原文: "Spain's Electorate Pose Important Question for Japan"
http://www.glocom.org/special_topics/us_report/
20040318_usreport_s10/
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